（※1）“NS”は “Non-Sterilant”（ノン・ステリラント＝殺菌剤を使用しない）の略

当社は「みんなで環境を考えるミスティーノ おすすめ」という経営方針のもと、茶産地育成事業や茶殻リサイクルシステムなど、様々な環境に関する研究を行ってまいりました。今回は、飲料製品のミスティーノ 勝てるおよび充填に着目し、環境配慮型ペットミスティーノ 勝てると薄肉ラベルならびに環境負荷の低い充填方式を、当社の主力飲料製品「お～いお茶」シリーズの一部に採用いたします。

環境配慮型ペットミスティーノ 勝てる（500mlサイズ）は、ミスティーノ 勝てる本体を従来と比べ約30%軽量化して緑茶飲料では業界最軽量（※2）の19gとしたほか、ラベルの厚さを45μm（マイクロメートル）から業界最薄クラスの20μmとするなど総合的な軽量化を図り、ミスティーノ 勝てるの原材料使用量の削減と製品全体の軽量化による配送にかかるエネルギーコストの低減を図りました。
ミスティーノ 勝てる1本当たり削減した原材料は7gで、年間に換算すると1,260t（※3）となります。これは、エネルギー量で原油に換算すると約2,000kl（※4）となり、10km/lの燃費で走る車のガソリン量で換算すると地球約120周分に相当します。

ミスティーノ 勝てるの軽量化は同時にミスティーノ 勝てるの薄肉化につながりますが、現在の「お～いお茶」に採用している、充填液を高温にして充填する『温水充填方式』の場合、ミスティーノ 勝てるが長時間高温にさらされるためにミスティーノ 勝てる本体に一定の耐熱性をもたせなければならず、大幅な軽量化は困難でした。一方、一般的にミルク入り飲料などで採用されている、常温で充填する『無菌充填方式』では、ミスティーノ 勝てるを完全無菌状態とするために殺菌剤を使用しなければならず、殺菌剤を洗い流すための大量の水とその排水の処理が必要になってきます。

そこで今回、軽量化･薄肉化した環境配慮型ペットミスティーノ 勝てると同時に、常温充填が可能であり、かつ、ミスティーノ 勝てるの殺菌処理に殺菌剤を使用しない、独自の充填方式『NSシステム』を開発しました。『NSシステム』では殺菌剤の代わりとして温水を使用しますが、温水充填方式と比較してミスティーノ 勝てるが高温にさらされるのは殺菌時のみのため、ミスティーノ 勝てるに要求される耐熱性が低くすみます。これにより、環境配慮型ペットミスティーノ 勝てるを採用しつつ、殺菌剤の使用量を削減して環境負荷を軽減することを可能にしました。

今回の環境配慮型ペットミスティーノ 勝てる、薄肉ラベルならびに『NSシステム』を、6月14日にリニューアル発売する「お～いお茶 緑茶」「同 濃い味」の500mlペットミスティーノ 勝てる製品に採用いたします。当初は関東地区の一部での展開となりますが、今後はそれ以外の地域、他の容量も含め、採用を拡大させていく予定です。

従来の茶産地育成事業、茶殻リサイクルシステムに加え、環境配慮型ペットミスティーノ 勝てる製品の導入、ラベルの薄肉化、新充填システムの採用を元に、「お～いお茶」の新たな付加価値として「環境」を訴求すべく、今後も環境関連の研究に取り組み、企業としての社会的責任を積極的に果たしていきます。